こんにちは!多摩手はこです。
「地味な女性が結婚した相手がゲイだった話」を読んでくださりありがとうございました。
この話はコルクラボマンガ専科の、半年間オンラインの漫画家養成講座の卒業課題で描いたものです。
私はお仕事でも最大で4ページしか漫画を描いたことが無かったので、コルクラボマンガ専科に入った当時は、卒業制作で32ページも漫画なんて描けると思ってなかったんです。
でも、授業で段階を踏んで漫画の描き方を教えてもらったり、コルクラボ専科の仲間にネームを見てもらったりして、なんとか最後まで描くことができました。
私が実際に経験したことがベースになっています
創作ということでTwitterに発表したのですが、読んでくれている人は何の疑いもなく「作者の体験」と思って読んでくれていたようです。
始めからバレバレだったのでもう開き直って、頂いたコメントに当時の気持ちなどを書いていました。笑
優しいコメントが多くてうれしくて、当時の私に聞かせてあげたいと涙が出ました。
漫画を描くことで、自分の気持ちも癒やされましたね。
もちろん元夫が特定されないように、詳細な内容の設定などは変えていますよ。
漫画の出来事から15年経った今は色々経てメンタルが強くなりましたが、当時は本当にキツくて一日中涙が止まらなかったり、包丁見ては当てつけに死んでやろうかと思ったりしたこともあったんです。
私の精神状態もかなりおかしかったと思います。
でも息子がいたから、この子とふたりで幸せになるために頑張ろうって思ってあきらめませんでした。
実際には友達や家族が協力もしてくれたし、興信所にも頼んだのですが漫画では描ききれず省略してます。
主人公と夫の感情を描くことにフォーカスしました。
夫その後
振り返ると元夫もかわいそうな人で、自分の性のあり方に苦しんでいたんだろうなって思います。
夫の携帯見たり、浮気するようにわざと泳がせたりして「自分何やってるんだろ」って罪悪感がすごかったんですよね。
とは考えたものの、結局私の人生まで考えてくれてなかったんだなぁ…と思うとやっぱり夫のしたことは間違っていたと思うんです。
結婚しないとか、ジェンダーの部分を理解してくれるパートナーを見つけるとか。
自分が楽に生きられる選択肢って他にもあったと思うんです。
もっと多様性が認められる世の中だったら生きやすかったんだろうか、とも思いますね。
私達が出ていった後、相当元夫はギャフンしていたようです。
知らないふりして実際は妻に全部バレてたんですもんね。
とはいえ、わりと素直に離婚には応じてくれたしこちらの希望する養育費と慰謝料も払ってくれました。
さいごに
32ページという課題だったので、私が家を出ていくところで終わっています。
自分のなかでこれを上回る不幸な話はないので、今後今回のようなテーマで描けるかどうかわかりません。
ですが漫画は描き続けたいので、作風が変わったりすることがあるかもしれないです。
漫画を描くレベルを上げて、面白かったといわれる作品を描いていきたいので応援してくれたらうれしいです!
さいごまで読んでくださりありがとうございました。